特定健診Q&A

特定健診にはどのような検査項目が含まれていますか?
 特定健診はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健診で、以下の項目を実施します。
〜基本的な健診項目〜
 
○腹囲測定(おへそまわり)
 ○尿検査(尿タンパク、尿糖)
 ○身体計測(身長、体重、BMI)
 ○血圧測定
 ○血液検査
   脂質(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)
   糖尿(空腹時血糖、HbA1c)
   肝機能(GOT、GPT、γ−GTP)

 
○医師の指示により心電図、眼底、貧血検査が追加されます。
  ★医療保険者により一部健診内容が異なります。

食事をせずに検査を受けた方が良いでしょうか?
 正確な血液検査(糖尿病検査・脂質異常検査)の結果を出すためには、健診前10時間以上は、水以外の飲食物を摂取しないで検査を受けることが望ましいことになりますので、午前中の健診はできるだけ守ってください。また、午後に健診を実施する場合も、軽めの朝食をとり、健診まで、水以外の飲食物を摂取しないでください。

診察は必ず受けなくてはならないのでしょうか?
 特定健診では、尿検査・腹囲測定・血圧測定・血液検査・診察は必須項目となり、必ず受けてください。ただし、腹囲測定はBMI22未満であり医師が必要でないと認める者・妊娠中の者、また女性の場合は、生理中の尿検査など検査不能で処理できるものもあります。

政府管掌健康保険の被扶養者が健診を受けるにはどうしたらいいでしょうか?
 健診の実施主体は、医療保険者(市町国保、政管健保、単一健保など)です。
 健診をうけるには、次のような手続きが必要になります。
@ 社会保険事務局より被保険者の勤務先に「受診券申請書」が送付されていますので、健診希望者は「受診券申請書」に必要事項を記載し被保険者の勤務先に提出し、勤務先の手続き終了後「受診券」が被保険者の勤務先に送付(随次)されます。
A 勤務先より「受診券」を受け取り、保険証・健診料金とともに健診会場に持参し健診を受けてください。但しどこの受診会場で受けられるのかも確認してください。

特定保健指導というのはどういうものでしょうか?
 特定健診の結果に基づき、「情報提供レベル」「動機づけ支援レベル」「積極的支援レベル」に階層化が行われ、動機づけ、積極的支援は約6ヶ月間にわたり、医師、保健師、管理栄養士による支援が行われます。

「情報提供レベル」とは、メタボリックシンドロームのリスクの少ない方で、健康維持の為、今後も更に自己健康管理が必要です。
「動機づけ支援レベル」とは、メタボリックシンドロームのリスクが出始めた方です。初回面接により、生活習慣をどう改善すればよいのかを知り、目標を立て、6ヶ月後に効果を確認します。
「積極的支援レベル」とは、メタボリックシンドロームのリスクが重なっている方です。初回面接の後約6ヶ月間にわたり、個人面接、電話、メール、手紙などの支援を受け、目標に向けて生活改善を実践し、その効果を確認します。

健診後に送られてきた利用券は、どのようなものでしょうか?
 利用券は、保健指導を受けるためのパスポートのようなもので、特定健診の結果が届いた後に送られてきます。
 利用券が届いた場合は、申し込み制により特定保健指導が受けられます。メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満)撃退に向けて、生活習慣改善を図るチャンスと捉え、積極的に参加しましょう。

特定保健指導では、どのようなアドバイスを受けられるのでしょうか?
 特定健診結果から身体の状況を確認し、日頃の生活習慣病を振り返り、改善できそうな部分を保健師等と話し合い、無理のない範囲で自分の改善目標を決め、約6ヶ月間に亘り継続できるようアドバイスを受けることが出来ます。
 自分で生活改善を行っても継続できない方、どのように改善したらよいかわからない方、内臓脂肪を減らしたいと思っている方にはお勧めです。

特定保健指導をうけて、改善しなかったらどうなるのでしょうか?
 個人へのペナルティはありません。しかし、改善しないことによって、身体への負担や、病気にかかるリスクは高いままです。
 ご自分の健康のためにも改善するように心がけましょう。