動脈硬化健診(検査)

日本人の死因の第1位はガンですが、第2位と3位は心臓病と脳血管疾患です。
動脈硬化は生活習慣との関わりが深く、20代から知らないうちに進行し、中高年以降に病気が発症するというケースがほとんどです。動脈の状態を確認し、生活習慣を改善することが重要です。
動脈硬化検査と腹囲測定、血液検査を同時に実施する動脈硬化健診も有効です。
動脈硬化とは?

血管の内壁が厚くなったり、詰まったり、血液の流れが悪くなった状態をいいます。
また、動脈が硬く、もろくなった状態も動脈硬化です。
動脈硬化を放っておくと・・・

脳 | 心臓 | 全身 |
---|---|---|
脳出血(くも膜下出血) 脳梗塞 |
狭心症 心筋梗塞 |
閉塞性動脈硬化症 |
いずれも命にかかわる重大な疾患です。
対象者は?

性別・年齢の制限はありませんが、40歳以上で左記の様な生活習慣病や症状がある方には、特に動脈硬化検査をおすすめします。
検査の手順

- 身長・体重・体脂肪率を測定します。
- ベッドに横になり、血圧測定用のカフ・心電計と心音計を装着し、測定を開始します。
- 測定は約5分間です。測定中は安静に・・・
- 後日、医師が判定した結果票を基に結果報告会を実施します。
※薄手ならば服を着たまま血圧を測る感覚で検査できます。
詳しくは最寄のJAにお問い合せ下さい。
何がわかるの?
- ABI(足関節上腕血圧比)
- 足首と上腕の血圧の比を測定することで、動脈の狭窄の程度がわかります。普通は、足首血圧は上腕血圧より高いですが、足の動脈が脂質などで詰まったりすると血流が悪くなり、上腕の血圧より低くなり、ABI値が低くなります。
- PWV(脈波伝播速度)
- 心臓から押し出された血液より生じた拍動が、血管を通じて手や足に届くまでの速度のことです。動脈が硬いほど、その速度は速くなります。
動脈硬化健診内容
- 腹囲(内臓脂肪)測定
- 血液検査
・・・脂質検査(TG、HDL-CHO、LDL-CHO、T-CHO)
・・・糖尿病検査(HbA1c、GLU)
・・・尿酸(UA) - 動脈硬化検査【ABI、PWV】
- 血圧測定
- 身長、体重、BMI、体脂肪率
※メタボリックシンドロームの判定ができます。