健康づくり支援活動

認知症とは

認知症の種類

認知症の種類は、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症等があります。

アルツハイマー型認知症
認知症を引き起こす病気のうち最も多く、脳の神経細胞がゆっくり死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気で、男性より女性に多い傾向があります。体も気持ちも元気なままゆっくり進行していくので、悪くなるまで本人や家族が病気に気づかないことがあります。
脳血管性認知症
脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために脳血管に障害が起こることが原因で神経細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、神経細胞が死んでいくものをいいます。
レビー小体型認知症
男性に多く、進行はなだらかで、機能低下が全体的に進みます。被害妄想が起こりやすいが、人格は保たれます。生々しい幻視(実際にないものが見える)がみられたり、パーキンソン病(筋肉のこわばり、手の震え、動作の鈍化)があらわれることがあります。
その他の疾患
正常圧水頭症、中毒性疾患等、または脱水症などが原因となって現れる認知症症状は、原因となる病気を治療することで、認知症症状が改善されることもあります。

認知症の症状

認知症の症状には、初期段階からみられる「中核症状」と、「中核症状」に伴って現れる精神行動面の症状である「周辺症状」に分けられます。

中核症状
記憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下、実行機能の低下など脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状をいいます。
周辺症状
本人がもともと持っている性格、環境、人間関係などさまざまな要因が絡み合って現れる精神症状や行動上の問題を周辺症状といいます。

認知症への対応

1.早期発見、早期対応
認知症が疑われる場合は、早期に専門医を受診し正しい診断を受けて適切な対応が必要です。
2.適切な対応
認知症の人への対応は、家族や周囲の人たちが認知症やその症状について正しく理解し、気遣いなど適切な対応をすることが必要です。その上で地域が連携し支えあうことにより、その人の穏やかな尊厳のある暮らしを守ることができます。

認知症の予防

1.食習慣
DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)を多く含むシーフード、ビタミンC・E・β-カロテン、ポリフェノールを多く含む野菜や果物、赤ワインなどを摂取することで、認知症のリスクが低くなるといわれています。

2.運動習慣
手軽にできるウォーキングなどの有酸素運動は、脳の血流を良くする事から、週に3回以上、できれば5回以上行うことが望ましく、就寝5時間ぐらい前の運動は、夕方の体温を上げることにつながり、より効果的だといわれています。

3.睡眠
質の高い睡眠が大切です。また、午後1時から3時ごろに30分程度の昼寝をすることも良いといわれています。

4.知的な行動習慣
囲碁、将棋などのゲーム、文章を読む、楽器の演奏、ダンスなど知的な行動習慣も効果があるといわれています。

5.対人的接触
地域とのふれあい、趣味活動、ボランティア活動などの社会参加は、認知症になりにくい生活につながるといわれています。