教えて!生活習慣病

骨粗鬆症

骨粗鬆症とは・・・

骨粗鬆症とは長年の生活習慣などにより骨の量が減って骨折を起こしやすい状態、もしくは骨折を起こしてしまった状態をいいます。

骨粗鬆症の“粗”とは“あらい”、“鬆(しょう)”とは大根などに“ス”が入った状態を意味しています。


どうしてなるの?

人間の身体の中にあるカルシウムの99%は骨や歯に、残りの1%が血液中に含まれています。血液中のカルシウムは、身体を維持していくための重要な働きをしており、血液中のカルシウムが足らなくなると、不足分を骨から補うためカルシウムが骨から溶け出し、骨粗鬆症になってしまいます。

   また、骨の代謝には女性ホルモンが大きく関係しているため、閉経後の女性は骨粗鬆症になりやすいといわれています。

骨のはたらき─大切な4つの役目

  • (1)カルシウムの貯蔵
  • (2)内臓などの保護の役目
  • (3)体全体を支える役目
  • (4)運動に役立つ


なりやすい人は?

骨は老化により減っていきますが、体質や生活習慣が関係するため、個人差があります。骨粗鬆症が女性に多いのは、出産・授乳のためカルシウム量が減ったり、閉経によって女性ホルモンの分泌が減ってしまうためです。女性は特に若いうちから丈夫な骨作りを意識した生活習慣を心がけましょう。


どうしてこわいの?

現在、寝たきりの原因で明確になっているもののうち、大腿骨頚部骨折などいわゆる骨粗鬆症によるものは第4位になっています。

   また、寝たきりは認知症を引き起こす原因にもなるため、骨粗鬆症は認知症を防ぐためにも重要です。



どうしたらいいの?

ちょっと昔までは、背が低くなってきたり、腰が曲がったりして痛みを感じていても『老化現象だから・・・』で片付けてしまっていましたが、現在では検査で早期発見し、予防や治療も可能になってきています。まずは自分の骨の状態を知り、予防につとめましょう。



10代〜20代
<骨の形成期>
●偏食・欠食をしない
●元気に戸外でスポーツ
●毎日牛乳を飲む
30代〜50代
<骨の安定期>
●バランスのよい食事をとる
●カルシウム摂取
●適度な運動習慣
女性:更年期以降
男性:60代〜
<骨の減少期>
●カルシウムたっぷりの食事
●バランスよい食生活
●日光を浴びてウォーキング
●家にとじこもらず戸外へ
●転倒注意!骨折は寝たきりの原因

食生活アドバイス(骨粗鬆症はこちら)

どんな検査をするの?

測定方法はいろいろあります。また、測定部位もいろいろです。病院の整形外科では腰椎の骨をレントゲンで測定している所もあります。本会では踵で短時間で痛みなく測定できます。

検査方法(骨密度測定はこちら)